AJSC-1 SCDC/EDIDコントローラを使用したHDMIコンプライアンステストについて、下記コンテンツでご紹介しました。
Allion AJSC-1 SCDC/EDIDコントローラを使用したHDMIソース機器の測定
AJSC-1にはDDCモニタ機能も搭載しており、ソース・シンク間のHPD・DDCをモニタしロギングすることが可能です。今回はこのDDCモニタ機能の基本的な使い方をご紹介します。例として4K60Hz,、HDCP2.2対応のソース・シンク間のやり取りをロギングしてみます。
DDCモニタ機能の使用例
AJSC-1をPCに接続し、DDCモニタ用のアプリケーションを立ち上げます。
AJSC-1を、DDCラインとHPDラインをプロービングできる治具「AJSC-TPA-RR」に接続します。
ではソース機器とシンク機器をAJSC-TPA-RRを介して接続してみます。
ソース機器はシンク機器のHPDを検出し、EDID・HDCPへのアクセスを開始します。アプリケーション上でその様子が表示されます。EDIDへアクセスがあった場合はその内容もデコードして表示します。
HDCPやSCDCのレジスタ名・ビット名、HDCP2.2のメーセージ名も表示します。
取得したログは同様のフォームでHTMLファイルで保存することができます。生データを保存し後からソフトウェアで閲覧することもできます。
まとめ
以上、AJSC-1 DDCモニタ機能の基本的な使用方法をご紹介しました。HDCP・SCDC・EDIDをデコード表示しHTMLファイルでも出力可能ですので、他のエンジニアや会社間との共有が簡単です。HDMI 2.1で新しく規定されたEDIDやSCDCのビットにも対応しています。