DisplayPort認証試験

概要

DisplayPortはVESAが策定した映像音声伝送用の外部インターフェイス規格で、略してDPとも呼ばれます。コネクタにはStandard DPコネクタおよびMini DPコネクタの2種類があり、不意に外れないようラッチを付けることも可能です。最大で差動4ペアの映像音声伝送レーンを持ち、クロック埋め込み式による伝送を行います。デバイス間の通信には差動のAUXチャンネルを使用します。USB Type-C Alternate Modeに対応が可能であり、近年のUSB-C搭載PCの多くにDPの技術が使用されています。

DP1.2では、伝送レートとして1.62Gbps/lane, 2.7Gbps/lane, 5.4Gbps/laneが定義されていましたが、現行バージョンであるDP1.4では、8.1Gbps/lane(HBR3)が追加されました。他にHigh Dynamic Range(HDR), YCbCr4:2:0, Display Stream Compression(DSC)が定義され、8K/10Kp60Hzをサポート可能です。

DPの特筆すべきオプション機能として、Multi-Stream Transport (MST)があります。MST対応のDPソース機器は、ディジーチェーン接続された複数のMST対応シンク機器にそれぞれ異なる映像音声データを伝送することが可能です。MSTにより、DPコネクタやUSB Type-Cコネクタを1つだけ搭載するラップトップPCでも3台以上の拡張ディスプレイが容易となります。

DPコネクタからHDMIを出力させるオプション機能(DPデュアルモード、DP++)もあり、DP++対応のDP-to-HDMIアダプタ/ケーブルを介してHDMIシンク機器に接続可能です。

VESAは、DP技術を内部インターフェイス向けに最適化・機能追加したeDPも規定しており、ディスプレイ内蔵製品に幅広く利用されています。

試験内容

VESAでは下記のように各種コンプライアンステスト仕様書(Compliance Test Specification, CTS)をVESAメンバーに公開しており、それらに記載されているテストプロシージャに沿って試験が行われます。

・Physical Layer(物理層)

・Link Layer(リンク層)

・Interoperability(IOP、相互接続性)

・EDID/DisplayID

・Multi-Stream Transport(MST)

・DP Alt Mode

この他にDCP, LLCよりHDCPのCTSが発行されておりコンプライアンステストが可能です。

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