パソコンで使用されるモニターについて

はじめに

パソコンのモニターの話ですが、ブラウン管のモニターを使っている人っていらっしゃいますか?約20年ほど前に、システムの2000年対応をしている当時は、パソコンのモニターはブラウン管が中心でした。テレビもブラウン管が中心でした。ブラウン管のテレビって懐かしいですよね。今回はパソコンで使用するモニターの話です。

ブラウン管の時代

1980年代や1990年台のパソコンのモニターは、ブラウン管が主流でした。最初の頃はカラー表示ではなく白黒表示の物もあったと思います。その頃のパソコンではグラフィックを扱う機能が低かったという事もありますが、ワープロや表計算などの事務用ですと白黒表示で事足りていました。プリンターもほとんどがモノクロでしたので、問題は少なかったと思います。また、数は少なかったと思いますが緑を使用したグリーンモニターというものがありました。

白黒に比べて緑は目に優しいからだと当時教えられました。パソコン専用のモニタは値段が高く、ホビー用のパソコンだとテレビをモニターの代用とするものが多かったと思います。

ラップトップパソコンといわれるノートパソコンよりも前の携帯型パソコンですが、ブラウン管ではなくプラズマや液晶といった方式のモニターが使用されていました。それらはカラー表示ではなく、モノクロ表示で8諧調しか表現できないなど、とても表現力が低かったように思います。それでもワープロソフトや表計算ソフトなどを使用する分には十分だったように思います。ノートパソコンでカラー液晶が採用されるようになったのは、1990年台になってからだと思います。

1980年台や1990年台の初頭のブラウン管のモニターの大きさは、だいたい14インチくらいのものが多かったように思います。ですが、Windowsが発売され、パソコンが広く使用されるようになると、15インチや17インチ、19インチなどだんだんと大きいものが手ごろな価格で手に入るようになっていきました。。

ブラウン管から液晶への変化

2000年になる前までは、ブラウン管を使用したモニタが中心でしたが、2000年ごろから徐々に液晶のモニターが販売されるようになってきました。それから数年で、あっという間に液晶方式の方が多くなった用に思います。液晶モニターはブラウン管方式のモニターに比べて、設置面積が狭い、発熱量が少ない、画面が平面、くっきりときれいに見える、など利点が多いと思います。

液晶モニターは、最初のうちは日本産のモニターが目につきましたが、値段が高くて買うのをためらっていました。徐々に海外製の価格の安い物が出始めたと思ったら、あっという間に海外製の液晶モニターが多く売り出されるようになりました。それに伴い、国産メーカーが液晶モニター製造から撤退していってしまい、現在ではほとんど見なくなりました。ブラウン管方式のモニターも同時に製造されなくなり、販売はおろかお店で買い取りもしてくれないほどとなりました。

アスペクト比や大きさの変化

最初はブラウン管方式からの流れを受け継いだアスペクト比4対3のモニターが主流でしたが、徐々に16対9に近い横長のモノが出始め、現在ではほぼアスペクト比16対9の物が主流となっています。ゲームなど特殊な用途用にはもっと横の長い物も発売されていています。また大きさも4対3の頃は15インチくらいが主流でしたが、だんだんと大きくなり16対9が主流となったときは24インチを超え、27インチや32インチなども手ごろな価格で販売されるようになりました。

インターフェースの変化。そしてUSBへ

ブラウン管式や初期の液晶方式のモニターは、アナログRGBによる接続が主でした。その後DVIという接続方式が登場し、現在ではHDMIかDisplayPortが主流となりました。また地デジをパソコンで見るという事が流行り出し、それをするにはコンテンツ保護技術HDCPへの対応が不可欠となりました。その後、DVI、HDMIもしくはDisplayPortのインターフェースの上でHDCPが定番な機能として載せるようになりました。そういった事もあり必然的に、搭載されるインターフェースはHDMIかDisplayPortが主流となりました。

数年前にUSBのインターフェースで、TYPE-Cというものが登場しました。近年このTYPE-Cにおいて、USBの機器だけでなくディスプレーも接続できるようになりました。

まだまだTYPE-Cインターフェースを持ったディスプレイは少ないですが、TYPE-Cであれば小さな軽いケーブルで済むしパソコン側はTYPE-Cインターフェースを複数もっていればキーボードやマウス、モニターなどすべての周辺機器が接続できるようになり、あとはACアダプターもTYPE-Cインターフェースにしてしまえば、パソコン側はTYPE-Cのインターフェースだけで持っていれば良いことになります。

すでにTYPE-Cのインターフェースしな持たない先進的なノートパソコンが発売されています。今後は増えていくと思われます。今後はUSB4が登場するのですが、その時にはパソコンのモニターの接続がどうなっているのか楽しみです。

USB認証試験は、受けなくても製品の販売は現在可能です。しかしパソコンなどでUSB TYPE-Cですべてのデバイスを接続するようになると、互換性の問題などが発生する確率が高くなってきます。問題の発生を少なくする為にも、USB認証試験に合格するか、合格せずとも心配な部分のみ実力確認試験を受けて、ある程度問題は解決しておいた方がよいかと思います。

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