USB認証試験時のオンライン申請

USB認証試験を受ける際、その製品に関する情報をUSB-IFへ申請する必要があります。以前はチェックリストというものを作成していただき、それをUSB-IFへ提出していただきましたが、2018年9月にUSB-IFのサイトがリニューアルされた事に伴い、各ベンダはそのサイトよりオンライン申請する形に変更となりました。

今回はそのオンライン申請についての方法や注意事項について紹介していきたいと思います。

 

準備するもの

申請にあたって以下のものを用意していただく必要があります。

・製品の写真

・VIF  (Vendor Info File) →作成方法については2018年12月に掲載した当サイトの記事「USB Vendor Info File (VIF)とは」( https://www.ninshoshiken.com/usb-vendor-info-file/ )を参照願います。

 

■登録方法 ※今回はEnd Product(Peripheral/Host/Hub)を登録する場合を例にして説明します。

1. https://www.usb.org/members  へアクセス

2.  画面右側にあるMember Loginにて「Sign Up」をクリック

3. ログイン後、中央部にある「Visit the Compliance Management Area」をクリック

4. 上部のメニューバーにある「Register USB Product」をクリック

5. 「End Product||Peripheral||Host||Hub」をクリック

6. 登録画面が表示されるので、各項目をそれぞれ入力します。(以下画面の一部抜粋)

■各項目概要

各項目についてポイントとなる部分を中心に説明します。

※項目名の右側に赤い星マークがついているのは必須項目です。

  • 基本情報

担当者(名前、e-mail)、製品情報 (製品名、モデル名、パート番号、リビジョン、製品バージョン、ファームウェアバージョン、ハードウェアバージョン)、小売店で販売されるかどうか ※PID=車載器のようなEmbedded HostはPIDをもたないので空欄でも可

  • 確認事項のチェック

以下にある確認事項(※)に関する記載についてはチェックマークをつける必要があります。

※今回登録する製品上のUSBコネクタ内のピンはUSB規格で定義されたもの以外の目的では使用しない事

  • その他項目

以降に掲載される各項目は主に以下です。

-認証後に製品を一般公開されるリスト(Integrators List)に掲載したいか?
-Integrators Listへの公開日
-USBポート数
-非認証のUSBコネクタを使用しているか?
-コネクタのTID
-VIFのアップロード
-製品の写真のアップロード
-製品のUSBスピード(Low Speed~USB 40Gbps(USB4))
-Type-Cコネクタを搭載しているか?
-Peripheral機能を有しているか?(Hub除く)
-USB Hostコントローラを搭載しているか? (Embedded Host除く)
-USB Hubを搭載しているか?
-Embedded Host機能を搭載しているか?
-Battery Charging 1.2をサポートしているか?
-製品のカテゴリ
-製品は自動車業界で使用されるか?
-製品は産業用途でのみ使用されるか?

※尚、選択した内容によって項目が追加になったり、変わる事があります。

  • 情報の保存

全て情報を登録したら、画面一番下にある「Save」をクリックします。

  • 関連情報をテストラボへ提供

保存後、画面上の「Company Products」をクリックすると関連の製品一覧が表示されます。そこでDevice欄にある名称部分をクリックするとその製品の情報が表示されます。(Editをクリックすれば修正可)

その登録画面情報(jpegでの画面キャプチャ、またはpdf)、VIF、製品の写真をテストラボに送付していただき、テストラボ側で内容を確認します。

  • 申請

テストラボでの確認完了後、上記画面にある「Submit to Test Lab」をクリックし、Test Lab欄には今回テスト依頼をしたラボを選択します。

 

■注意事項

登録時においては特に以下の点を注意する必要があります。

・テストラボでの確認が完了するまではテストラボ選択は行わない事をお勧めします → こちらを実施すると内容が確定しロックされてしまい、誤記などあった場合に修正が出来なくなってしまいます。

・製品の写真を掲載する際は必ずUSBポートが写っている事 → 製品全体がわかる事だけでなくUSBポートもきちんと写っている必要があります。(特にUSBポートにカバーがしてあるタイプはそのカバーが開いた状態にしてUSBポートがわかるようにする必要があります)

・VIFは必ず搭載するUSBポートの数を作成していただく必要があります。(テキストファイルの場合は、複数ポート分のVIFをアップロードしていただきますが、xml形式の場合、1つのファイルに複数ポート分の情報を掲載する事が可能です)

以上

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