「はじめに」
最近パソコンを購入すると、TYPE-Cとよばれるポートが搭載されていることがあります。このTYPE-Cポートは現在の最新のポートで、USBに限らずHDMIなどの通信、そのほかACアダプタをさして外部から電源を供給されるポートとしても、対応していれば利用可能となります。
パソコンによっては既にTYPE-Cのみしかついておらず、ACアダプタもそのTYPE-Cポートを使用するという先進的なパソコンも販売されています。それでは、これまで10年以上使用されてきた旧タイプのUSBコネクタ(以下、USBレガシーコネクタと記す。)は、今後いったいどうなるのでしょうか?
「過去には」
WINDOWS3.1が中心に稼働していた時代には、まだUSBポートはありませんでした。パソコンの背面にはPS/2ポート(キーボードやマウス用)、PRINTERポート、シリアル通信ポート(RS232C)などのポートがパソコンにはありました。PRINTERポートにはプリンタを、シリアル通信ポート(RS232C)にはモデムなど、それぞれ対応の機器を対応のポートに接続して使用していました。また外付けのHDDやスキャナなどを接続するのにSCSIインターフェースボードを追加して使用したりしていました。
USBがWINDOWS98でOSに正式対応されたあたりからPCに搭載されるUSBのポートが急速に増え始め、それに対応するようにマウスやキーボード、プリンタやスキャナなどの周辺機器が、それぞれ専用のインターフェースからUSBに切り替わりはじめ、WINDOWS7のあたりでは、ほとんどUSBにとって代わられました。その後パソコンからPS/2ポート(キーボードやマウス用)、PRINTERポート、シリアル通信ポート(RS232C)などのポートが無くなり始め、最近ではノートパソコンはおろかデスクトップパソコンでもかつての専用インターフェースを搭載したものは、一般的なパソコンでは見かけなくなりました。(※ビジネス用のPCなど一部を除く。)
「USBレガシーコネクタのゆくえ」
パソコンのインターフェースは内部も含めてゆっくりですが進化しています。USBのインターフェースも時代の流れでいずれTYPE-Cにとって替わられると思います。しかし過去の経緯から想像すると、すぐには替わらないでしょう。まずはTYPE-Cが搭載されたPCが増え、さらにTYPE-Cを搭載した周辺機器が市場にあふれ、そして従来のUSBポートを使用しない状況となった時、パソコンからUSBレガシーコネクタが消えていくのでは無いかと思われます。
しかし現在でもRS232CからUSBの変換アダプタをなどを使用して、かつてのRS232Cインターフェース搭載の周辺機器を使用することがあります。
このようにUSBレガシーコネクタ採用の古い周辺機器を使用するために、USBレガシーコネクタからTYPE-Cの変換アダプタを使用して活用する道は残っているかもしれません。
まとめ
現在はTYPE-C製品が増えてきましたが、無理にTYPE-Cの製品に買い替える必要は無いかと思います。それはすぐにすべてがTYPE-Cになるとは限らないからです。上記のように徐々にTYPE-Cに移行していくと思われますので、必要となったときにTYPE-Cを選択すれば良いかと思います。いや、でも昔と違ってすぐにTYPE-C全盛の時代がすぐに来るかもしれません。