USB PDに対応しているDUTの認証取得を目的としている場合、USB PD Revision 3.1 / Version 1.3以降に対応する必要があります。
先ず、VIF作成時に参照するVendor Info File SpecificationのRevision historyを見ると以下の様に書いております。
※Vendor Info File Specificationの「3.2.4 General PD Fields」の項より以下の各設定項目の説明内でも注意事項として掲載されています。
Vendor Info File Generatorを使用してVIF Fileを作成する際に、USB PD Revision 3.1 / Version 1.3以前の値を入力すると警告メッセージが出ます。
Teledyne LeCroyのUSB Compliance SuiteのUSB Power Delivery Test開始時にUSB PD revision 3.1 version 1.3以降に対応していない場合も、下記の警告メッセージが出ます。ただし、試験は実施不可とはならないため、USB認証の取得を目的としない実力試験であれば試験は実施できます。
USB PD Revision 3.1 / Version 1.3以降に準拠していないとFail判定になってしまう試験項目の一つに、「TEST.PD.PROT.ALL3.8 Get Revision Response」があります。
尚、上記に記載した「TEST.PD.PROT.ALL3.8 Get Revision Response」項目とは、被試験機器がGet_Revisionメッセージに正しく応答できるかどうかを検証する項目になります。そのため、上項に記載した4つの PD Fieldsの値が、被試験機器から返されるRevisionメッセージと一致している必要があります。
(つまり、被試験機器とVIFのPD Specバージョンが、USB PD Revision 3.1 / Version 1.3で一致していない場合、正しく応答できていないためFail判定となり認証取得は出来ないことになります)
- 参照資料 (USV-IFより)
Universal Serial Bus Power Delivery Specification (Revision: 3.1 Version: 1.8)
USB Power Delivery Compliance Test Specification (Revision: 1.4 V6)
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