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Bluetooth PTS Test

Bluetooth機器のPTS(ProfileTuningSuite)Test

Bluetooth Pofileについて

Bluetoothは近距離・低電力での通信を目的にした技術であり、ご存知の通り、現在では広く普及しています。多岐に渡る機器に搭載されますが、同じBluetoothではあっても機器の種類によって、対応させるProfileが異なるのです。

例えば、スマホに接続するBluetoothヘッドフォンでは、音楽を聞くだけの物もあれば、ハンズフリー通話に対応する物もあります。音楽通信にはProfile(A2DP)、リモコン操作にはProfile(AVRCP)、ハンズフリー通話にはProfile(HFP) など、機器の仕様に応じて、対応させるProfileが増減するのです。

医療機器用のProfile、パソコン用のBTマウスから医療機器に至るまで、多くの種類の機器に搭載されるBluetoothですので、機器の種類に応じた非常に多くのProfileが存在しており、全て覚えるのが大変な程です。

PTS(Profile Tuning Suite)テストの紹介

アリオンではBTの認証試験の一つ、Profile Test(通称PTSテスト)を実施しています。
PTSテストでは、搭載されるProfileがBluetoothSIGの基準に適って正しく機能しているかを確認します。

実力試験や接続性試験と誤解されていることも散見されますが、あくまでProfileがテスト仕様書の規定通り正しく機能することの確認を主眼に作られたテストです。

同じProfileに対応した機器であっても、更に1段階下がった細部で多岐にわたるOption機能の対応に差異があります。分かり易い例を挙げると、AVRCPのリモコン操作でも、再生やストップのコマンドのみ対応させる場合、音量調整のコマンドにも対応させる場合など、機器によってどの範囲までOption機能に対応しているかは色々なケースがあるのです。

そのためPTSテストでは検証対象機器の細かな仕様情報をPTSという検証用ソフトに入力し、その情報に基づきPTSがピックアップしたテスト項目の試験を実行します。

そして、各テスト項目では、PTSがテストコマンドを検証対象機器に出し、検証対象機器のコマンド応答あるいはデータの返信が正しいことを確認します。

そのため、対応させる仕様が明確に決まっていない段階の機器あるいは、対向機器との通信が安定していない段階では実施することが難しいテストです。対応しているプロファイルとそのOption機能までの仕様が明確でないと、正しい反応を示しているのか、間違った反応を示しているのか判断ができないからです。

※明確になっている仕様を部分的に試験することは可能ではありますが、認証試験としての正式な結果(認証登録用エビデンス)にはなりません。

PTSテストの実際

PTSはBluetooth SIGが作成したソフトウェアと専用のドングルを使用してテストを実施します。ソフトからの指示に対し、検証対象機器が自動で反応して進んでいくテストもありますが、基本的にテストを行う人間によるPTSもしくは検証対象機器の操作が必要な項目も多いので、すべての試験が自動という訳ではありません。特に無線電波をシャットダウンする項目では、検証対象機器とPTSテスト機器を互いに隔離する必要があるので、電波暗室や距離の離れた別の場所などへ何度も駆け込む必要のあるテストも存在します。

※うっかり時間がかかってタイムアウトさせてしまうと試験が途中で打ち切られるため、苦労が水の泡と化すこともあります。

上述の通り、PTSに入力した仕様に応じて実施するテスト項目は自動的にピックアップされ、鍵マークのない青色で示された項目がテスト対象項目です。
そのテスト項目をクリックするとテストが開始され、自動で進む部分は自動で進み、テスト実施者の確認や操作が必要な箇所では、メッセージウィンドウで操作を要求されます。
テストがPassすると緑色に変わり、Failの場合は赤になります。更にテストが開始されない場合など、判定不可能な時にはInconclusive判定となり、黄色で示されます。


そして、FailやInconclusiveが出た物を選び、再テストを実施します。何らかの影響で一時的に問題が発生していた場合には、2回目以降でPassになることもあります。
何度実施してもFailのままの項目は、更に別のソフトウェアバージョン(旧バージョンなど)のPTSでもテストします。ただし現在の認証登録に有効なバージョンの範囲で実施する必要があります。

※ここでPassとなれば、最初にテストしたバージョンでFail判定であったとしても、最終判定ではPass判定となる点がPTS認証試験の特徴です。それでもFailの物は仕様が間違っているか、検証対象機器の不具合と判断されます。アリオンではBluetooth機器のPTSによるプロファイル試験に豊富な経験と実績があります。お気軽にお問い合わせください。

 

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