1. はじめに 測定に使用するSMAケーブルなどの同軸ケーブルの劣化について、気にかけたことがある方は多いかと思います。今回、下のような同じ型番のSMAケーブルを使って、未使用の場合と5年ほど使用した場合で、S21 挿入損失の測定とEYEのシミュレーションを行い比較してみました。 2. 測定結果 2.1 挿入損失 まずは、未使用ケーブルの結果です。
Read More »かつてのノートパソコン拡張カードシステムであるExpressCard Testについて
かつてExpressCard の認証試験がありました。 以降に記述するように事実上ほぼ消滅してしまいましたが、パソコンの歴史上SDIOを除いて現在最後と思われるカードによる機能拡張方式なので、記録として残したいと思います。 全盛期 ・Windows Vistaが発売され、ノートパソコンの値段もだんだんと手ごろになってきたころ、ExpressCard
Read More »USB SuperSpeed Low Power Swingの試験追加について
2019年9月24日にUSB-IFからUSB-IF Compliance Updatesが配信されました。その中で2020年5月からSuperSpeed電気試験の手順が追加されるという更新がありましたのでここで簡単に概要をご紹介いたします。該当のCompliance Updatesは以下になります。 ・LFPS Tx Low Power/Rx De
Read More »OPEN Alliance車載Ethernet/TC8のPMA Testsとは
車載Ethernetとはその名の通り、自動車内に搭載するイーサネット通信の事であり、欧州の大手自動車メーカーや日系大手自動車メーカーもこの車載Ethernetの採用に前向きに取り組んでおります。そして、その車載Ethernetに関する標準化団体であるOPEN Alliance (One-Pair Ether-Net) Special Interes
Read More »Linux/AndroidベースのUSBホスト機器のテストスペック
2019年4月22日にAndroid Based Targeted Host Compliance Test Specification v1.00という名称の資料がUSB-IFのサイトで公開されました。 これはWindows以外のOSが動作するホスト機器のテストスペックを定義したもので、主なターゲットOSはLinuxとAndroidとなっています
Read More »テクトロニクス・イノベーション・フォーラム2019(TIF2019)に出展しました
アリオンは、6月18日にベルサール東京日本橋で開催されたテクトロニクスのセミナー/展示会「テクトロニクス・イノベーション・フォーラム2019(TIF2019)」に出展しました。 毎年同様に、数多くのお客様にデモブースにお立ち寄りいただきました。どうもありがとうございました。 アリオンのブースでは、会社説明や、MSO5000シリーズオシロスコープによ
Read More »S-parameterとは何か、セミフレキ同軸ケーブルRG402評価を交えて解説します
S-parameter (以下、Sパラと記す。)を実際に業務で使用している、単語を聞いたことがある、という方も多いと思いますが、今回はこのSパラについて調べてみます。表題のRG402とは、米国軍事仕様MIL規格に準拠した高周波同軸ケーブでRGは、Radio Guideの略です。RGシリーズはインピーダンス、導体寸法により様々な種類があり米国、日本国
Read More »USB機器におけるリタイマの導入とテストスペック
USBのデータ伝送速度が向上するにつれて、信号の波形品質を確保することが難しくなってきています。 特にUSB機器の内部のUSBコントローラからUSBコネクタまでの距離が長い場合、USBコネクタ端での波形品質が悪くなってしまい正常にUSB通信ができなくなることがあります。 このような場合に波形品質を確保するためにUSBコネクタの近くにリタイマと呼ばれ
Read More »第111回 USB Workshopトピックのご紹介
2018年11月5日から11月9日にかけて台湾にあるTaipei Marriott Hotelで開催されましたUSBワークショップでのトピックを中心にUSB規格の動向についてご紹介します。 【USBワークショップとは】 USB-IFは、年に4~5回の頻度でワークショップと呼ばれるイベントを開催しています。世界中からベンダーが集まり,無料で認証試験を
Read More »高速シリアルインターフェースのプリエンファシス効果をSpice Verilog-aでシミュレーションしてみよう!
伝送データレート高速化が進み高速信号を送信する際、プリエンファシス技術を使用する機会が多くなっています。プリエンファシスとは、送信信号の高域を予め強調しておき、伝送線路の損失(帯域不足)*1を補い受信端で最適な波形を得る、という感じの説明になると思います。今回は、デモ版のSpice Verilog-a*2シミュレーターを使用し、プリエンファシスとは
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